【司法書士解説】「登記完了証」とは?使い道は?捨てちゃダメ?

登記完了証のイラスト

 「不動産の登記が無事に終わりました。」 その証として法務局から渡されるのが「登記完了証」です。

 「完了証」という名前なので、何かに使える大切な書類だと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも実は、この登記完了証自体に特別な使い道はほとんどありません。

 「え、では捨ててもいいの?」 そう思われたら、少々お待ちください。この記事では、登記完了証の役割と、なぜすぐに捨ててはいけないのか、私たち司法書士が分かりやすく解説します。

登記完了証は「登記が無事終わったお知らせ」。でも、他の重要書類と間違えないで!

 登記完了証は、一言でいうと「あなたの申請した登記が、法務局で確かに完了しました」という公的な通知書です。 しかし、この書類を何かの手続きで提出したり、権利を証明したりする場面は、現在のところほぼありません。

では、なぜ注意が必要なのでしょうか?

 それは、登記完了証が「登記事項証明書(登記簿謄本)」など、他の重要な書類と見た目が似ていることがあるからです。特に法務局が発行する登記完了証は、偽造防止の特殊な模様(地紋)が入った立派な紙に印刷されているため、間違えてしまう方がいらっしゃるのです。

 「使い道がないなら」と安易に処分してしまうと、実は大切な権利証(登記識別情報通知)や他の証明書だった…なんてことになったら大変です。

登記完了証には何が書いてあるのか

 登記完了証には、主に以下の情報が記載されています。

  • 登記の申請が受け付けられた年月日、受付番号
  • 登記が完了した年月日
  • 登記の目的(例:所有権移転、抵当権設定など)
  • 対象となった不動産の情報
  • オンライン申請の場合:申請内容の詳細など

 オンライン申請された場合は、申請内容が詳しく書かれているため、「どのような申請で登記がされたのか」を後から確認する控えとして役立つこともあります。

 土地家屋調査士が表題登記を代理申請した場合、その事務所が独自に印刷したシンプルな登記完了証が渡されることもあります。

登記完了証の注意点まとめ

  1. 特別な使い道はほとんどない
    • 手続きで提出を求められることはまずありません。
  2. 「登記が無事完了した」という控え・通知として保管
    • オンライン申請の場合は、申請内容の確認に役立ちます。
  3. 見た目に注意!他の重要書類と間違えやすい
    • 特に地紋紙のものは、登記事項証明書などとそっくりです。
    • 「これは何だろう?」と迷ったら、すぐに捨てずに専門家にご相談ください。

不動産登記後は重要書類がたくさん!迷ったら専門家へ

 不動産の登記手続きが終わると、登記完了証の他にも「登記識別情報通知(いわゆる権利証)」など、非常に重要な書類がいくつか交付されます。

  • 「どれが重要で、どれが控えなの?」
  • 「この書類は何に使うの?」

 もしご自身で判断に迷う場合は、私たち司法書士法人槐事務所にご相談ください。書類の重要性や保管方法について、丁寧にご説明いたします。誤って大切な書類を捨ててしまう前に、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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